婦人科
婦人科は、年齢や出産経験の有無に関わらず、 女性にとって重要な診療科です。 「不安な症状があるので医師に診てほしい」、 「身体に違和感がある」、 そのように感じられたら、 まずは当院へご来院ください。 あなたの悩みに 適切な治療を行います。
子宮がん検診
子宮がんには子宮頸がん(子宮の入り口のがん)と子宮体がん(子宮の奥のがん)があります。
とくに子宮頸がんは若年層で増加傾向にありますが、早期に発見することで治癒の可能性が高くなり、治療も軽くすむことが多くなります。
また、当院ではオプション検査として、子宮頸がんの原因といわれるHPV(ヒトパピローマウイルス)感染の検査も行っています。
定期的に子宮がん検診を受診しましょう。
当院は江東区子宮頸がん検診実施医療機関です。
江東区よりご案内が届いた方が対象となります。受診のご予約は必要ございません。
更年期障害
一般的には閉経後の女性で45~55歳頃に起こる、ほてり・のぼせ・冷え・動悸・めまい・肩こり・倦怠感・不安感・うつ症状などを更年期障害といいます。症状や程度には個人差があり、血液検査などを行ってもデータに表れない場合もあります。更年期障害はどなたにも発症する可能性のある、女性にとって避けられない症状です。お悩みの方はぜひ当院にお越しください。
月経の悩み
月経のトラブルに悩む女性は少なくありません。痛み止めを服用するなど一時的な対処も大切ですが、根本的に改善することで、QOLを向上することにつながります。
次のような症状のある方は、ぜひ治療をお考えください。
また、毎日必ず女性医師が1名以上外来診療を行っていますので、中高生など、性交渉の経験のない方でも安心して受診していただけます。
- 月経が来ない
- 月経痛がひどい
- 月経前イライラしたり落ち込んだりする(月経前症候群)
- 肌荒れ、ニキビがひどくなる
- 月経以外に出血がある
- 月経血の色・量などが気になる
避妊相談
経口避妊薬(低用量ピル)
経口避妊薬(低用量ピル)は、卵巣で作られる卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれる薬剤を服用することにより、排卵を抑え、避妊効果をもたらします。
中でも低用量ピルはホルモン量が少ないため安全性が高く、安心して長期間服用いただけます。
ただし副作用が発生することもまれにあるため、定期的に健診が必要となります。
また、低用量ピルは月経困難症、子宮内膜症をはじめ、月経前の頭痛、イライラ、乳房が張るといった、月経にまつわる症状の治療薬として用いることもあります。
- 使用に際して…
- 問診により、血栓症リスクの有無などをチェックします。
- 半年から1年に1回、以下の検査をお受けいただいております。
血圧・身長・体重測定、血液検査(貧血、肝機能、凝固など/自費)、子宮がん検診
緊急避妊薬
避妊を失敗したなど、望まない妊娠の可能性がある場合、緊急的に使用できる避妊薬があります。
当院では、国内で認可されている「レボノルゲストレル錠1.5mg」を処方しています。
72時間以内に服用することで効果がありますので、避妊ができなかったと感じた方は、早めに受診してください。
性感染症
性感染症は性行為によって感染する病気です。多くは自覚症状がなく、気付かないうちに病気が進行してしまうこともあります。
陰部にかゆみや痛みがあったり、おりものの量やにおいなど、気になる症状がある場合には早めに受診し、治療をしましょう。
また感染がわかった場合は、パートナーも一緒に治療を受けることが大切です。セックスは治るまでは避けましょう。
クラミジア・淋病
クラミジアと淋病は女性の性感染症の中で最も多い病気です。子宮頸部に感染し、おりものが増加したり、不正出血がみられます。病気が進行すると子宮内や骨盤などに感染が広がりさまざまな病気を引き起こす原因になります。 感染が確認された場合には抗生物質を服用し治療を進めます。
なお、クラミジアと淋病は同時に検査を行うことができます。
ヘルペス外陰炎
単純ヘルペスウイルスに感染すると、小陰唇内側から腟の入口周囲に水疱ができたり、周囲に痛みを感じます。治療は抗ウイルス剤の服用や、外陰部への薬剤塗布により行います。
カンジダ腟炎
腟の中にいるカンジダ菌が増えることにより、おりものの異常や強いかゆみがみられます。洗濯物や入浴などで感染することはありません。 腟剤と薬剤塗布をすることで治療できます。
トリコモナス腟炎
おりものの増加や悪臭、かゆみや痛み、また膀胱炎のような症状をともなうこともあります。 薬の服用または腟剤によって治療します。
膀胱炎
大腸菌などの病原菌が尿道に侵入することによって起こります。治療は抗生物質を服用します。
膀胱炎は性感染症とはいえませんが、女性に多い病気のひとつです。排尿痛や残尿感があり、ひどくなると血尿が出ます。膀胱炎になったら水分を多めに摂り排尿回数を増やすようにしましょう。痛くても排尿はがまんせず、刺激物は控えめにしましょう。
子宮・卵巣の病気
子宮の病気といっても、良性の筋腫からがんまでさまざまです。痛みや不正出血などにより体調の変化に気づくこともありますが、ご自分で気づかないうちに病気が進行することもあります。
また、重度の月経痛や不正出血は、普段あまり意識されない卵巣や卵管の隠れた病気によりもたらされているかもしれません。
症状の有無にかかわらず、早期発見には定期的に検査を受けることが大切です。
子宮内膜症
症状としては、月経痛がひどい、年々痛みが増強する、不妊、性交痛などがあります。
治療法としては、飲み薬、注射、点鼻薬などがあり、症状や年齢、ライフスタイルなどに応じて選択します。
子宮内膜症は、最近若い女性を中心に増えている病気ですが、きちんと理解して定期的に検診を受けていれば決して恐い病気ではありません。
子宮筋腫
子宮筋腫は、子宮の筋肉の中にできた腫れものです。一般的には卵巣から出る女性ホルモンにより大きくなるといわれ、月経痛がひどい、月経時以外に出血がある、お腹にしこりがある、貧血、尿が近い、便秘しやすいなどの症状をともないます。
治療法としては、薬の服用により卵巣からの女性ホルモンの分泌を制限し、筋腫を小さくして、症状を軽減する治療法や手術による摘出があります。
ただし、きちんと理解して定期的に検診を受けていれば決して恐い病気ではありません。
卵巣腫瘍
卵巣腫瘍は、正常な卵巣(約3cm大)が何らかの原因で大きくなっている状態をいいます。
近年は超音波検査と血液検査の腫瘍マーカー、MRI/CTの組み合わせにより診断率が向上しています。
不妊症
不妊症の治療におきましては、当院の姉妹クリニック、五の橋レディスクリニックをご案内させていただきいます。
五の橋レディスクリニックレディースドッグ&ブライダルチェック
ご結婚前や気になる症状がある時は、ご自身の健康状態をチェックされてはいかがでしょうか。
子宮、卵巣をチェックし、がんはもちろんのこと、子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣腫瘍などの良性腫瘍も検査いたします。
また妊娠時に問題になりやすい性感染症、甲状腺機能や風疹抗体もチェックすることができます。
- 検査内容
- ①問診 内診
- ②尿一般
- ③
- 血液検査
- 血算、血糖、甲状腺機能、風疹、トキソプラズマ、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV
- ④
- 超音波検査
- 子宮・卵巣
- ⑤子宮頸がん検査
- ⑥HPV検査
- ⑦
- おりもの検査
- クラミジア感染症・淋病、カンジダ、トリコモナス
①~⑦からご希望の検査をお選びいただけます。
①~⑦すべてお受けいただくと50,000円(税込)となります。
予約の際、医師のご希望があればお伝えください。
人工妊娠中絶
望まない妊娠をした、どうしても妊娠の継続ができないなど、さまざまな事情をかかえてお悩みの方は、どうぞ早めにご相談ください。
当院では妊娠12週までの人工妊娠中絶手術を実施しています。
人工妊娠中絶は、母体保護法指定医が在籍している医療機関のみで実施が可能です。
当院の常勤医は、すべて母体保護法指定医の認定を受けています。
費用について
初診時に、初診料・ 超音波検査などの診察料・採血検査の費用がかかります。
手術費用は、妊娠週数、合併症の有無などによって異なります。
くわしくは診察時にお聞きください。